『となりの小さいおじさん』という本を読んだのでレビューをば。

『となりの小さいおじさん』という本を読んだのでレビューをば。 読書
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『となりの小さいおじさん』という本を読みました。著者は、中学生だったある日、目の前に現れた小さいおじさんと一緒に45年暮らしている。小さいおじさんからさまざまな学びを得ながら暮らしているという、ファンタジーのような現実の話です。

YouTubeで瀬知さんのことを知り、面白そうだなと思い、本を買いました。この世のものと思えない小さいおじさんがふと現れて、時々消えるという話を聞き、まず連想したのは、「二階堂地獄ゴルフ」でした。「二階堂地獄ゴルフ」はカイジなどの作者である福本伸行さんの最新の連載漫画です。「二階堂地獄ゴルフ」のネタバレになるんですが、作品の中に、小さいおじさんのような存在が出てきます。もしかしたら福本先生も小さなおじさんが見えているのかもしれません。

小さいおじさんがいるいない問題は、どうでもよくて、書いてあることはそうだなぁと納得できるものが非常に面白かったです。著者が交際相手から振られ落ち込んでいる時に、小さいおじさんが「それがどうしたんだ」と言い放つところがとても面白かったです。感情的に揺さぶられる出来事があると、悲劇のヒーローやヒロインのような感情に浸ってしまうものです。まあ、それは人間だからしょうがない。

ただ、そのことを気持ちにずっと引きずられているのもあまり意味がないと思うし、そういった経験を生かして今後生きていけばいいんだなというふうに考えると、本当に「それがどうしたんだ」と、達観したような気持ちになります。

「時間なんて存在しない」という主張も面白かったです。私たちは大人になる間に、24時間365日という時間軸に縛られて生きています。自分が生まれる前から当たり前のように、その基準があったかのように振る舞っています。確かに仕事や生活をする上で時間というのは非常に重要ですし、時間を守る守らないなどはビジネスにおいては死活問題になるところではあります。

おじさんが言うように、何かに没頭しているときは、時間なんてあっという間に過ぎる。逆に退屈だと思う時間は、永遠のように長く感じる。これこそが「時間なんてものが存在しない」という根拠なんだとおじさんは言っています。言われてみると感覚的には確かにそうなのかなと感じます。

あとがきに書いてあって、非常に良いなと思ったのが、何かの目標に向かって没頭したり、努力したり、懸命にやっているときのエネルギーが非常に大事なんだという部分。目標が達成するとかしないとかはどうでもよくて、そこに向かってがむしゃらにやっているという状態が重要というプロセス重視の考え方は非常に前向きでいいなと思いました。

全部が全部、著者の言うことや、その著者が言う「小さいおじさん」の言うことをまるっと受け取れる人ばかりではないと思います。まあ、スピリチュアルといえばスピリチュアルだし、怪しいといえば怪しい話なので。それでもこの本の中には今後の生きていく上での知見となるような部分も散りばめられていると思います。騙されたと思って、あとがきだけでも読んでみるのをお勧めします。

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