「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」の要約を具体的な事例と共にまとめました

「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」の要約を具体的な事例と共にまとめました 読書
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「必ず目標達成したい」と思っていてもなかなかうまくいかないことが多いです。特に慣れない新しい仕事などは進め方も手探りだったりするので、一生懸命やってるつもりなのに全然進捗が進まなかったり。

どこかしら見直して目標達成の速度と達成率をアップしたいという方に「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」は多くのヒントをくれます。とはいえ読む時間が取れないという方のために、この本に書いてあることを要約してみました。また、僕自身の目標を具体例として紹介することで、読んでくださっているあなたの理解が深まればと思っています。ぜひ読んでみてください。

 

 

「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」の要約

本のタイトル通り、目標達成のための9つの習慣が紹介されています。その9つとは、

(1)目標に具体性を与える
(2)目標達成への行動計画をつくる
(3)目標までの距離を意識する
(4)現実的楽観主義者になる
(5)「成長すること」に集中する
(6)「やり抜く力」を持つ
(7)筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
(8)自分を追い込まない
(9)「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する

です。

それぞれどんなことをすればいいのか、具体例で見ていきましょう。

 

 

(1)目標に具体性を与える

「目標を具体的に設定する」というのは、多くの本で言われていますよね。漠然と「旅行に行きたい」よりも「今年の6月に彼女と沖縄に2泊3日の旅行に行きたい」の方が実現しそうですよね。とはいえ取り組む目標によっては、具体的にするものを変えた方がいいこともあります。

例えば「アフィリエイトで月30万稼ぎたい!」という目標は一見、具体的に見えますが、「宝くじで1億当てたい!」とあまり変わりません。アフィリエイトで稼ぐときの具体的な目標について、僕の場合は進捗が確認しやすい行動量に落とし込んでいます。「1日2000文字以上書く」です。これって、やったかやってないかが一目瞭然ですからね。

厳密な話をすると、「どのジャンルで稼ぐかを決めて、よさげなキーワードを調べて、ライバルをチェックして、検索意図にマッチした内容の記事を書いて、それらの記事を関連のあるもの同士リンクさせて、検索順位やアクセス解析をチェックしつつブラッシュアップして、…」みたいなことを延々と繰り返しています。その一連の動きの中で、定量的に測れる目標というのが「1日2000文字以上書く」です。

戦略とかテクニックとか無しでも「1日2000文字以上書く」をずーっと続けていたら、アフィリエイトでもアドセンスでも月数万くらいは稼げるようになったりしますよ。(全員がそうなるわけではない)

 

 

(2)目標達成への行動計画をつくる

行動計画をどれくらいの細かさで立てるのかは好みによったりします。でも「計画を立てることに一日の大半を費やして、実際に手を動かしている時間が1時間しか取れなかった」では意味がありません。

僕がしっくり来ているやり方は本の中で紹介されている「if-thenプランニング」です。僕は1週間の中で割と色んな仕事をやってます。アフィリエイトのための記事を書いたり、クライアントのデータ加工をしたり、クライアントのブログ更新したり、開発運用を続けている業務システムの修正をしたり、クライアントのスタッフの業務フロー整備と教育、請求書発行などの事務処理、パソコンの不具合対応などなど。スーパーユーティリティーと言ったら聞こえは良いですが、要するに器用貧乏なんですよね。

とはいえ非力な自分に期待して仕事を任せてもらってるので、プロとして期待以上のパフォーマンスを出さなきゃいけません。そこで重要になってくるのが一日の行動計画です。

そこまで厳密に作ってないですが、ざっくりと一日の予定を立てています。例えば今日の一日の予定は、

~朝食・読書
8時から9時「〇〇の記事を推敲→アップ」
9時から10時「〇〇の記事の素材を集める」
10時から12時「業務システムの拡張機能を実装」
~昼食・仮眠
14時から15時「やり抜く人の9つの習慣の要約を書く」
~コーヒーブレイク
16時から17時「やり抜く人の9つの習慣の要約を書く」
17時から18時「業務システムの拡張機能を実装」
~夕食・ゲーム
20時から21時「業務時間割合の振り返り」
~風呂
22時から24時「業務システムの拡張機能を実装」
24時から26時「〇〇の記事を書く」「明日の1日の予定作成」
~寝る

です。

途中で突発的な業務が入ってきたときにはリスケジュールしますが、基本的には書いた項目の業務が終わっていようと途中だろうと、時間が来たら次の仕事に移ります。締め切り効果が働くからか、「早く終わらせなきゃ」という緊張感が生まれて、イイ感じで仕事が回ります。また、仕事においての無理やムラが無くなります。

 

 

(3)目標までの距離を意識する

本書では、目標のどのあたりまでタスクが終わったかに目を向けることを「これまで思考」、目標まで残りどれだけのタスクがあるかに目を向けることを「これから思考」と分類しています。「これまで思考」だと、ちょっとした達成感を得られてしまうので、目標達成までのスピードが遅くなってしまう傾向があります。この本を読む前、僕の考え癖はまさに後者の「これまで思考」でした。

長期のプロジェクトになればなるほど、「これまで思考」で考えてしまうため、「ここまでがんばってきたな~」と手を緩めてしまいがちでした。でも、「目標までの残りの距離」に強制的に意識を向けるようになってから、モチベーションも高く維持できている実感があります。

僕のアフィリエイト作業でいうと、「狙っているジャンルの記事を30記事書くというのをひとまずのゴールにしていて、今は8記事書き終わっているので、残り22記事を2月末までにやり切る!」という風に捉えています。記事数は目標にしていますが、1記事の文字数は目標にしていません。

1記事の文字数は2,000文字以上を目安にしていますが、目標にしなくても達成するような書き方をしていますし、「想定している読み手に対して伝えたいことを的確に書ききっているか?」を重視していると1,800文字で終わることもあれば1万文字を超えることもあります。何を目標に設定するかは自由ですし、人それぞれです。自分が課題に感じてることを目標にするのがよいです。

 

 

(4)現実的楽観主義者になる

「目標は必ず達成できる」という楽観主義的な部分と合わせて、「しかし誰もが簡単に達成できるほど甘くはない」という現実的な考えを持っておくことが重要だと本書では言っています。

例えば、ブログを開設して毎日2,000文字以上の記事を全力で書き続け、1年経ったけどアフィリエイト報酬は月に数百円にしかならなかった。という一見努力が報われてないケースがあるとします。報酬にはつながらなかったとしても、毎日2,000文字以上1年間継続できる根性は、他の何かにチャレンジする時に必ず糧になります。

また、1年で2,000文字×365記事書いたブログのアクセス解析を見てみると、どんな記事が読まれているか、どんなキーワードでどこからアクセスが来ているかが分かります。報酬につながっていないのは、選んでいる広告が間違っているだけの場合もありますし、自分の得意な分野というのも見えてきたりします。

報酬という1つの側面だけ見て、「成功した、失敗した」と一喜一憂するのではなく、次につなげられる何かを探り続け、改善していくことが重要だったりします。継続する事って、想像をはるかに超えるパワーと可能性を秘めていますからね。

 

 

(5)「成長すること」に集中する

人は何かに取り組むときに「今できること」をベースにして考えてしまいがちです。でも幼少期を思い出してみてください。うまくできていないけど自分で服を着ようとしてみたり、何度も転びながら自転車に乗れるようになったり、「何ができるようになりたいか?」をベースに考えています。

「大人になると成長できない、もう自分の限界はわかっている」とあきらめモードでいるのはもったいないです。よく言われることに「新しい事業を始めようというとき、従業員思考の人はリソースに目が行く。一方経営者思考の人はチャンスに目が行く。」というのがあります。

「来期から我が社もAI事業を始めまーす!」と社長が宣言した時、従業員は「そんな新しいことやる時間も、優秀な人材を採用する予算もねーよ!」と考えがちです。社長はというと「今からAI事業に手を付けておけば、5年後に自社のサービスをさらに低コストで運用できるようになるし、他社に販売することもできそうだ、ウシシ」とか思ってたりします。現状がどうとかいうよりも、チャンスがあるんだから飛びついていこうぜ精神です。

事業の話になると、ちょっと大きすぎてピンとこないかもしれませんが、個人でも「成長すればできそうなこと」にチャレンジし続けると1年後に見違えるほど実力が増してます。失敗したって命を取られる訳ではないので、気楽にチャレンジしていきましょう。

 

 

(6)「やり抜く力」を持つ

「自分には伸びしろがある」と信じて、うまくいかなかったときにも「努力不足だった」「戦略を間違えた」「プランを練っていなかった」という風に自分の行動のせいだと考えることで「やり抜く力」は育つと本書では言っています。サッカーの本田圭佑選手の考え方に近いイメージです。

「やり抜く」ためには、成功に必要な4つのシンプルなことを実践すればよいです。
1.努力する事
2.正しい戦略を立てること
3.詳細なプランを立てること
4.成功をつかむまであきらめないこと

僕のアフィリエイト作業に置き換えると、
1.毎日2000文字以上アウトプットする
2.狙うジャンル、キーワード、ターゲット層を明確にする
3.1記事ごとにどのキーワードで検索上位に持っていくかを考え、それぞれの記事の関連性と階層構造も決める。その上で記事を書く予定を立てる。
4.欲しい金額を手にするまで1から3を繰り返す(もちろん改善しながら!)

 

 

(7)筋肉を鍛えるように意志力を鍛える

本の中で著者は、小さな目標を継続することで「継続力」を鍛えるということを伝えてくれています。僕もちっちゃいことですが、毎日風呂に入る前にスクワットを20回、かかと上げを30回やっています。ほんとに些細な努力でできます。一日も欠かさず毎日行っていると、そのうちやらないと気持ち悪い感じがしてきます。そうなってきたらしめたものです。

僕はこの小さな目標を継続できるようになると、付随して他の目標の継続も容易になった気がします。僕の場合はアフィリエイトやマーケティングが主な仕事なので、毎日2000文字から5000文字くらいの文章を書きます。これも、闇雲に文字数を稼ぐのではなく「1記事ごとにSEO上位表示を狙うキーワードを設定し、想定読者の求めているものを想像し、具体的な素材を集めて、素材を並べ替えて書く、書き終わったら寝かせて推敲してからアップ」という流れでやっています。

それほど大変だとは思っていませんが、誰もができるほど容易な事だとも思ってません。こうやって毎日想定読者をイメージして文章を書くことを1年続けた時、特に何もアウトプットをしていない人との間には簡単に超えられない差が生まれるでしょう。でもやってることは一日一日の積み重ねでしかないんです。

ここでいう小さな習慣は「アスリートが集中する時に行っているルーチン」に近いイメージです。継続する力を伸ばしてくれます。続けられそうな小さなことでよいので、是非やってみてください。

 

 

(8)自分を追い込まない

「高すぎる目標でも自分ならやり切れる」「どんな誘惑に対しても意志の力で勝てる」と自分を過信しないことが重要です。「今の自分を変えるために行動しよう」とモチベーションが高い時に立てる目標は、無茶なものになってしまいがちです。

僕が「1日に2000文字以上書く」という、割と低い目標を立てているのも自分を追い込み過ぎないためにやっています。毎日やっても必ず達成できる数字なので気を張らなくて済みますし、「2000文字以上書こう」と決めて書き始めたら、だいたいそれ以上書いちゃってますからw

誘惑に関しても僕は弱いと自己評価しています。YouTubeのトップ画面にアクセスしたら、モンハンのゲーム実況とか、ホリエモン動画とか、メンタリストDaiGo動画とか、お笑い動画とか延々と見ちゃう自信があります。Yahooのトップ画面を開いたら不倫スキャンダルとか、グラビアアイドルの写真とかダラダラと見ますね、絶対。

だから、集中して仕事する時はそれらにアクセスしません。間違って開いてしまっても、目に飛び込んでくる前に、秒で閉じます。僕の場合は「自分は怠惰でダメな人間なんです」というのをベースで考えるくらいが丁度よかったりします。

 

 

(9)「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する

意識したものに気を取られてしまうというアレのことですね。「俺は絶対にタバコをやめる」とずっと意識していると、逆にタバコのことが気になり過ぎて「1本だけなら」となってしまうやつです。

僕はフリーランスで働いていますので、勤務時間というのがありません。ありがたいことに、やるべき仕事は山のようにいただいているので、ついつい深夜までダラダラと働いてしまいます。そこで「遅くまでダラダラと働くのをやめる」という目標を立てましたが、改善されませんでした。

そこで目標を「24:00になったらパソコンの電源を落として、ふとんに入る」に切り替えました。こうすることで、深夜までダラダラ仕事をすることはほぼゼロになりました。また、元々朝型人間の僕は夜しっかり眠ることで午前中のパフォーマンスが飛躍的にアップするという副次効果も得られました。

 

 

 

「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」

ここまで読んできて、「いや、お前の説明よくわかんねーから!」と思った方は実際に本を買って読んでみるといいかもしれません。割と薄めの本でサラッと読めるので、オススメです。

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

単行本: 120ページ
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン (2017/6/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4799321137
ISBN-13: 978-4799321133
発売日: 2017/6/22

 

>> 本の詳細はコチラ

 

 

 

目標達成のための本

スケジュール管理や目標達成の本は色々あります。それぞれ目標達成への手順はもちろん、著者によって文体や伝え方もことなります。同じことが書いてあっても一番自分に合うと思う本を見つけると、スッと取り入れることができたりします。自分のエンジンを全開にしてくれる目標達成の本を見つけてみてください。

 

>> 目標達成のための本はコチラ

 

 

 

まとめ

「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」の要約と、9つの習慣それぞれについて具体的に僕がどのように取り組んでいるかを紹介しました。本書を読んで、自分ができてない部分を調整するだけでも目標達成はスムーズになります。

目標達成がなかなかできずに苦しんでいるという方は、是非本書を参考にしてみてください!

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