『バグ』を読んだ感想。

『バグ』を読んだ感想。読書
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20年前の作品とは思えない!色褪せない面白さがここにあった

技術書ばっかり読んでいたので、ちょっとエンタメ作品を。ということで積読していた松岡圭祐先生の『バグ』を読みました。テレビゲームの人気シリーズの最新作を遊んだ子供が「黒いコートの男が追いかけてくる」と言って、自らの腹をナイフで突き刺すという事件が発生。全国でそのゲームをプレイした子供による同様の事件が多数発生し、政治家・警察・ゲーム開発会社がアタフタするところから物語が始まります。

どんな謎解きが待ってるのかも楽しめましたが、一番面白かったのはゲーム会社の社長を中心に描かれる人物描写と人間関係です。損得だけではない、しがらみにがんじがらめになりながら、それぞれが生きている様子がリアリティありました。それにしても1998年に出版されたこの本(原題『水の通う回路』)を2018年の今読んでも、全然色褪せてないところがすごいな、と。

敢えてツッコミを入れるとすると、作中で爆発的なヒットをしている「アクセラ4」というゲームは、説明を読む限り面白くなさそう(笑)ま、そこは本筋とは関係ないので物語を楽しむ上では影響ありません。

 

誤植を発見!

ストーリーが面白すぎて、話の世界にのめり込んでいたからか、一つ誤植を発見しました。304ページの病院でパソコンを操作しようとするシーンです。

『バグ』を読んだ感想。

↑ この赤線の「桐生」ですが、彼がここにいるはずがないんですよね(笑)そもそも桐生はゲーム開発会社の社長ですし、プログラミングもできるのでパソコンのマニュアルを見るなんてことしないですから。たぶん「須藤」が正解なんじゃないかと思います。

いるはずのない桐生が突然登場して、読み落としがあったのかと前の方のページを繰ってみましたが、誤植のようです。それにしても、こんな些細な誤植に敏感に反応してしまうくらい物語に没頭してしまっていたと思うと、それだけ面白い作品なんだなぁと改めて感心してしまいます。

 

バグ (徳間文庫)

『バグ』を読んだ感想。

宮部みゆき先生、東野圭吾先生の作品が好きなら、楽しめるかも。

 

文庫: 571ページ
出版社: 徳間書店 (2001/08)
言語: 日本語
ISBN-10: 4198915644
ISBN-13: 978-4198915643
発売日: 2001/08

 

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