『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を読んだ感想

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を読んだ感想

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シンギュラリティ?来ねぇよwww

人工知能、AI、ビッグデータ、ディープラーニング。このようなバズワードを目にしたり耳にすることが多くなりました。その延長線上に「人工知能が人間の能力を超えてしまう」「人類はAIに滅ぼされるのではないか?」と安易に想像してしまえるあたりに、映画の影響力の大きさを感じます。が、数学者でもあり「人工知能は東大に合格できるか?」というチャレンジを続けてきた著者は、人工知能に対する幻想を打ち砕いてくれます。数学者らしく、実証データを元に論理的に。

ただ、「人工知能が仕事を奪う」という局面は、ジワジワと増えてくるに違いないです。

 

常識の壁と150億の英文

人工知能ってそこまで万能じゃないなー、と感じた事例はいくつもあったのですが、特に印象に残っていたのが「常識の壁」と「150億の英文」です。

「常識の壁」では、ロボットに「冷蔵庫からジュースを取ってきて」とお願いして、それを100%正確にこなすのが凄く大変という事例が挙げられていました。冷蔵庫が台所やリビングにあるであろうこと、ジュースは冷蔵室に入っていること、他のものがゴチャゴチャ入っていた時にジュースだけを取り出すためにどうすればよいか、などなど人間なら当たり前にできることをさせるために、覚えさせなきゃいけないことが多すぎます。ロボットがうまく使えるように冷蔵庫にGPSを付けて、収納場所もキレイにブロックに分けてやればかなり効率よく実現できそうですが、便利さの追求がおかしな方向に向かっている感が強いです。人が当たり前にできることって、何気にスゴイんだなぁと感心しました。

「150億の英文」というのは、センター試験の英語を解くときに人工知能に覚えさせた英文の数です。で、それだけ覚えても「そんなところで間違えるんかい!」とツッコミを入れたくなるようなところでミスる人工知能。私は詰め込み教育からのマークシート試験なんて不毛だなぁと思っていたりするんですが、150億の英文を記憶しても解けない問題を、英単語2000個とイディオム200個くらい記憶しただけの人間が解けちゃうって面白い。

 

気づいたら私も「人工知能が仕事を奪う」に加担していた

人工知能って、大企業とかがビッグデータを駆使しながらグヘヘとか言いながら使ってるもので、私のような零細個人事業主には関係ないなぁと思ってました。でも、よくよく考えてみると、ごくごく小規模ですが似たようなことを自分が起こしてたりしてました。

私が携わっている業務システムの運用において、APIを提供していない外部システムとのデータ連携処理の一部をベトナムのスタッフにお願いしています。で、私がそのデータ連携処理をまさに自動化しようとしてる所だったんです。

本書の73ページで紹介されていた「オックスフォード大学が発表した10-20年後になくなる職業」の第4位にランクインしていたのが、「コンピューターを使ったデータの収集・加工・分析」です。うわぁ、コレ自分が職業なくなるのに加担してる、と不思議な気持ちになりました。ま、ベトナムのスタッフにはもっと高次の仕事を任せていくので、厳密にいうと奪うのではないんですけどね。

汎用的な人工知能ができるのは、ずっと先かもしれません。が、人工知能技術やその類の自動化処理が局所的に定型処理的な仕事をガンガン奪っていくのは火を見るよりも明らかです。

 

それでも私はシンギュラリティの夢を見る

「人工知能が人類を超えるのは理論的には厳しい」と本書は痛いほど教えてくれます。でも、私はどこかの国に生まれたユニークな考え方をする人が、既存のパラダイムを打ち破って意外とあっさり到達しちゃうんじゃないかなと思ったりします。その鍵になるのは、CPU計算量がどうだとかメモリの容量がどうだとかではなくって、「人間に共感できるかどうか」にあるんじゃないかと睨んでいます。ま、完全に凡人の空想です。

時代がどれだけ進もうと、最先端の技術がどれだけ尖っていこうと、人の役に立つことができる人間は大丈夫だと思います。そんな風に楽観視しつつ、したたかに最先端技術のおこぼれを享受していきたいなぁと感じました。

 

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を読んだ感想

私も含めて「世間の人は思った以上に読解力が足りてない」という事実は、ビジネスに生かせるヒントが詰まりまくってます。

 

単行本: 287ページ
出版社: 東洋経済新報社 (2018/2/2)
言語: 日本語
ISBN-10: 4492762396
ISBN-13: 978-4492762394
発売日: 2018/2/2

 

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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