にわかエンジニアでもわかる!マイクロソフトがスゴイ3つの理由

にわかエンジニアでもわかる!マイクロソフトがスゴイ3つの理由 技術的なこと
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「マイクロソフトは終わった」とか「Windows嫌い」といったフレーズは、2000年代からずっと言われているような気がします。ただ、ビル・ゲイツが築いたマイクロソフトという巨人もあぐらをかいている訳ではなく、常に変化しています。

僕が思うマイクロソフトのスゴイところを3つの理由をベースにお伝えします。

 

 

なんだかんだでビジネス利用OSとしてのシェアが圧倒的に高い

Windows95の登場がパソコンを身近なものにし、企業へのパソコン導入を後押しした、といっても過言ではないです。それだけに、技術系の専門職でない社員が会社で使うパソコンはWindows系のパソコン一色に。僕が新卒の時に入った会社でもWindows95から98に切り替えるタイミングでした。

Windows95の発表から24年が経った今はどうかというと、やはりマイクロソフトの一人勝ち状態が継続中。2019年1月のデスクトップOSのシェアでもWindowsは86%と他の追随を許さない浸透ぶりで存在感をしめしています。

Windowsが増加 - 1月OSシェア
Net Applicationsから2019年1月のデスクトップOSのシェアが発表された。2019年1月はWindowsがシェアを増やし、Mac OSとLinuxがシェアを減らした。Windowsをバージョン別に見ると、Windows 8....

「会社で使われるパソコンはWindowsがほとんど」という状態が当たり前になると、関連する業務ソフトは「Windowsで正常に動くのか?」が重要になります。プリンターなどの接続機器も「Windowsにつないで問題ないか?」ということを各メーカーが最重要事項として扱うため、ますますWindowsの地位が揺るぎないものになります。

また、パソコン導入から20年以上Windowsを使ってきた職場で、「来月から会社のパソコンを全部Macに変えま~す!」という動きは現実的ではありません。せっかく覚えたWindowsでの操作を捨てて一からMacを覚えなきゃいけないですし、これまでWindowsに最適化して作ってきた資料などを作り直さないと文字化けして使い物にならない、という事態に直面してしまうからです。

デスクトップOSの分野での圧倒的シェアは今後も継続しそうです。

 

 

買収することで必要なピースを集めていく

超大手の企業は事業を拡大し、強みを伸ばすために他の会社を買収するという戦略を取ります。マイクロソフトも大手サービスなどを買収してきました。僕が「マジか!?」と思ったマイクロソフトの買収案件は次の4つです。

 

2011年が6880億円でSkype(スカイプ)社を買収

今ではLINEなどを使えば当たり前に無料で通話できますが、当時は「インターネットで無料通話するならSkype(スカイプ)一択」でした。マイクロソフトがそのスカイプを買収したことで、「インターネット通話はマイクロソフトの一人勝ちになるなー」と感じたものです。今でも遠隔会議にSkypeを使っている会社は少なくないです。

2014年にMinecraftの開発元を2680億円で買収

『Minecraft』(マインクラフト)は世界中で累計1億4400万本売れたサンドボックスゲーム。現在でも愛好家は多く、プログラミングや化学の教育に援用されるケースも出てきています。マイクロソフトがマイクラを買収したとき、「この人たち、本気でゲーム業界に殴り込みをかける気なんだな」と思いました。

2016年にLinkedInを2兆8000億円で買収

LinkedIn(リンクトイン)は日本ではいまいち普及していませんが、世界で当たり前に使われている採用マッチングサービスです。LinkedIn(リンクトイン)に自分のビジネス経歴などを登録すると、企業からオファーが来たりする、といった使い方ができます。

人材難の時代に企業は「採用コストを抑えつつ優秀な人材を獲得したい」と考えています。LinkedIn(リンクトイン)はそういったニーズに応えるサービスです。基本的に掲載広告料しかかからないため、エージェントを使って採用活動を行うよりもグッとコストを減らすことができます。

僕の中でLinkedIn(リンクトイン)は「求人特化型Facebook」というイメージのサービス。採用する側も仕事を探す側も本気(ガチ)なので、儲かるんだろうなー。

2018年6月にGitHubを8000億円超で買収

プログラマーやオープンソース界隈で当たり前のように使われてるGitHub(ギットハブ)。何かというとコードのバージョン管理システム。世界中の会ったことない優秀なエンジニアが議論したりしながら、すんごいソフトウェアを共同で作っていくときに欠かせないツールです。

僕の中では、このGitHub買収が一番衝撃的でしたマイクロソフトとオープンソースって水と油の関係と言ってもいいくらい合わないところがあったので。

「統制の取れた企業がソフトウェアを開発して販売するのがベストなんだってば!と考えるマイクロソフト」

VS

「ソースコードまで開示することで、開発も活発になり、誰もが無料で高度なソフトウェアを使える環境ができると考えるオープンソース界隈」

みたいな構図。近年マイクロソフトはオープンソースに対して、すごく寛容になってきてるというか積極的になってる雰囲気を感じていました。今回のGitHub買収を通じて、マイクロソフトはオープンソースのいい所も取り込んでさらに強くなっていくなー、と感じました。

 

 

AndroidアプリとiOSアプリの両方をC#で作れるようにした

GoogleがGoogle+(グーグルプラス)というサービスを閉じたように、超大手IT企業も失敗することがあります。マイクロソフトも、デスクトップOSでは圧倒的シェアをキープできていますが、スマートフォンOSでは惨敗してます。Windows Phoneを出しましたが世間を見渡してみるとiPhoneとAndroidだらけ。僕もWindows Phoneを使ってる人に遭遇したことがありません。

そんな状況でも、スマホ界隈にも一石投じてくるのがマイクロソフトです。スマホアプリを作るとき、基本的にiOSアプリはSwiftというプログラミング言語で書き、AndroidアプリはJava(Kotlin)というプログラミング言語で書きます。

iPhoneとAndroid両方で使えるアプリにするためには、2つのプログラミング言語を駆使しなければいけないのです。作った後のメンテナンスも考えると工数とコストがかかりまくりますよね。そこでマイクロソフトが出したのがXamarin(ザマリン)です。

Xamarin(ザマリン)を使えばC#というプログラミング言語だけで、iOSアプリもAndroidアプリも作れちゃうよ、というナイスなソフトウェア。スマホOSでシェアが取れないんだったら、スマホアプリ作成ツールで開発者を虜にしようというアグレッシブさに痺れます。

 

 

まとめ

ここで挙げた3つ以外にも「AmazonのAWS一強と思えたクラウド市場でジワジワと影響力を高めるマイクロソフトAzure」など、マイクロソフトの強さが垣間見える事例はたくさんあります。

今後もITの巨人、マイクロソフトをウォッチしていきたいと思います。

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